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関 美彦 Yoshihiko Seki
関 美彦 関さんとの出逢いは古い。ふたりともたぶん、いつのことか覚えていない。'98年ころに、ぼくと関さんは同棲していたこともある。
関さんは自分のことを、”東京のチャーリーブラウン”とか”地球最後のシンガー・ソング・ライター”とかって、呼んでいる。そんな彼のひかえめな自信が好きだ。余談だが、関さんは一時期自分のことを”東京のハリー・ニルソン”と呼ぼうとして途中でやめたことを、ぼくは知っている。
長い間、上等な中古レコード屋さんで働いていた彼の音楽ーー特にアメリカの古いポップスーーに対するまなざしはとても鋭く、そしてとても優しい。ぼくは関さんから、素晴らしい音楽とそれにまつわる素敵な話をたくさん教えてもらった。
彼の作る音楽も本当に彼自身なのであって、つねにどこかひかえめでふわふわと揺れている。ことさらに主張されるわけでも、声高に叫ばれるわけでもない
彼のアコースティックな意思は、ぼくにとってはゆっくり心を休めさせることのできる品のいい古い椅子のようなもの。

text by keiichi sokabe
photo by takae yagi
WORKS
私たちの音楽 vol.1 スピルバーグ SEX,LOVE & SEA Five Easy Picese
COMPILATION ALBUM
「私たちの音楽 vol.1」
2004
ALBUM
「スピルバーグ」
2003
ALBUM
「SEX, LOVE & SEA」
2001
ALBUM
「Five Easy Pieces」
2000



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