古き良き音楽たちの情熱的で甘美な調べ。そのループ。 BEATのうえに立ち、ときに淡々と、ときに激しく世界を描写し続けるひとりの青年。 メロディは風に乗り、ひとつづつ放たれ、空高く舞い上がり消えて行く。赤い風船のように、または、美しい火炎瓶のように。 明日なにが起ころうと、決して彼は攻撃の手をゆるめない。ひとりっきりのメロウなレジスタンス。燃えるような愛ゆえに。 ぼくもひとり部屋の片隅で、この革命に参加しようかと考えている。(曽我部恵一)