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中村ジョー Joe Nakamura
伝説のザ・ハッピーズが'90年代の東京でうたったもの。それはかつての都会にはあった優しい青春群像だった。ザ・ハッピーズのリード・シンガーだった中村ジョー。ぼくも彼と一緒に、ずいぶんといろんな歌をうたった。たいていは酔っぱらってたけどね。
ジョーくんがうたうと、ライブハウスの空気がピシッとしまる。のどの奥からガツンと絞り出された太くて少しひずんだボイスは、ロックというよりもやはり「リズム・アンド・ブルース」的。他のだれかの曲だって、彼がうたえば、ブルーに染まる。こないだライブでカバーしてたフィッシュマンズの”ナイト・ クルージン”も泥臭いブルースみたいに聴こえた。
そして彼の曲は昔から変わらず、素敵なお姉さんの日記を盗み見てしまったような、あこがれと甘酸っぱさを湛えている。

text by keiichi sokabe
photo by hiroko nakamura

LIVE / OFFICIAL WEB
WORKS
東京360分 Sweet Heat Blue Box 私たちの音楽 vol.1
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COMPILATION
DVD+CD
「東京360分」
2009
CD ALBUM
「Sweet Heat」
2009
CD ALBUM
「Blue Box」
2006
COMPILATION ALBUM
「私たちの音楽 vol.1」
2004



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