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お盆のめちゃくちゃ暑い香川県にて、島津田四郎くんのデビューアルバムを録音した。
香川県坂出市のぼくの実家の2階、つまりぼくが上京するまでずっと住んでた部屋にて。
まずうどんを食べてからレコーディングが始まる、
「うどんセッション」と呼んでもいい2日間だった。
島津くんはギターを弾きながら、日記を書くようにつくった幾つもの歌をうたった。
日々の叙景がねじれて、空にあんぐりと開いた夏の穴の奥に吸い込まれていくような。そんな不思議に爽快な曲たち。ぼくはこっそりとその音楽に対して「うどんサイケ」と、つぶやく。
それはどこかで、ジョアン・ジルベルトやジルベルト・ジルの音楽と通じている。
真夏の香川県はとても暑い。東京とはちがって暑さが近い。肩の上、すぐそのへんにある。
太陽、雨降り、風、うどん、夜・・・自然はずっとぼくらを見張る。
ぼくらがうたうのを見守っている。
「はだかでく〜さ〜むしり〜 孤独はファンタジ〜」とうたう田四郎くんは、
ついに出てきた天才シンガーだ。
今までは生い茂った草に隠れていた。
アルバムには20数曲が収録されているがどれにもタイトルはない。
好きな呼び名で呼んでやってください。
曽我部恵一 |
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